家庭に入る

一年ちょっと経って、坂崎さんの勤めていた会社が親会社に吸収合併されることになり、いずらくなったのをきっかけに転職を決意。それならいっそのこと結婚して大阪に行こうということになったのだ。「もうそのころは結婚を前提につき合ってはいたんです。双方とも親が共働きはあたりまえで、子供ができたらやめればいいって考えだった。せいぜいお金を貯めて、家を買ってって……」だから、結婚をして大阪に行っても仕事は続けようと思った。だから、「どうせ子供産んだら家庭に入るんだから、おもしろいことをやろうって、友だちのコネでイベントの企画会社にもぐり込んだんです。彼も新入社員でこき使われて、どうせウチではご飯食べないような生活だったから、私も目一杯働いてお金貯めようって……。どうせ数年すればやめるんだからってね」ところが、やればやるほど仕事がおもしろくなってきた。最初は仕事を覚えるのに必死だったが、やり方がわかってくると企画のアイディアがどんどん浮かび、おもしろいほど企画書が通るようになった。社内での立場もよくなっていった。「当時、いわゆるプロの発想じゃなくて、シロウトの大学生の発想みたいなのが受ける時代でもあったんですよ。私は業界のことをぜんぜん知らないから、かえっておもしろがられたみたいです。私自身も仕事がおもしろくて仕方なかったから、家でそういうのをモロに出しちゃってたんですよね」彼は地味な仕事でへとへとになっているわけで、当然仕事自体もおもしろくはなかっただろうという。二年くらいの間にだんだん二人の中はギクシャクしだした。自分を作り過ぎずにで、素敵なパートナーを見つけよう。

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女の幸せは結婚

「母は留学のときいっしょだった東大や慶應の人たちと結婚してほしいって思ってたんですよ。それなのに、あれだけエリートがいいようなこと焚(た) きつけといて、急に何を言いだすんだって思う反面、何か母にお墨付(すみつ) きをもらったような気がしたのよね。また自分を抑えつけてたんだなと思う。だから、自分の気持ちを素直に確かめようとしなかった。なんか突出しちゃいけないみたいな感覚があって、そこでも飛び出す勇気がなかった……。母は頭のいいこと、あちこちに好奇心を伸ばすことを一方で奨励しながら、一方で抑えつけてた。それをあまりひけらかしてキャリア方向に行くと、今度は男からそつぼを向かれるって思ってたんでしょうね。その分私はずいぶん回り道したなと思いますよ。恨んではいないけどね」女の幸せ=結婚と考えれば、坂崎さんのお母さんの批評眼はかなり的確なものだったろう。そして、坂崎さん自身も、母という殻をなかなか破れずにいたのだ。大学を卒業後、坂崎さんはあるメーカーの事務職として就職。叔母の家を引き払って自宅に戻った。彼も同時に就職したが、一年目で大阪に転勤。遠距離恋愛が始まった。「私なんか遅いほうで、その間に大学時代の友人は何人も結婚しましたよ。ときには彼と二人で披露宴に出席するじゃないですか。そうすると、〃あんたたちはいつなの?″なんて言われたり、すでに結婚したカップルとかがどうやって家具を安く買ったかって話で盛り上がったり、結局中身というよりは、形の結婚の話ばかりが盛況だったんですよ。でも周りがそうだと、そろそろ自分もって思いますよね」あなたはここで→出会った人に対して、自分の理想を演じずに本当の自分をぶっちゃけられますか?

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受胎にからむ迷信

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迷信ほど道を誤らせるものはない。そして、受胎にからむ迷信は実に多いのだ。私は苦笑をこらえて詳しく説明した。
「精子の貯蔵量は一定していてね、いくら禁欲したって大量にためられるものじゃない。満タンになれば製造も自動的にストップ、放出すれば再生産スタート、という仕組みなんですよ」
それに、一週間もためておけば、精子に老化現象が起こってくる。つまり、出番を待つうちに疲れがたまって”老兵”になる。
これじゃ出ていっても戦闘能力は著しく低下、とても受精する元気などなくなってしまっているのだ。
「ふ-ん。そんなもんですか」G子さんは考えこんだ。やがて、かわいい微笑を私に向けた。
「つまり、二、三日に一度が一番いいってことね」「そう、いくら若くて元気でも最低”中一日”は置かなきゃネ」私も微笑で答えた。
もし、ここで→出会った相性が合う人と結婚しても仲が悪くなったらここを思い出してください。

■□■□■□コラム■□■□■□
「それまで女子高だったから、大学に入ったらどんな恋愛ができるんだろうって夢は膨らんでたんですよ。
ただ、今思うと、大学時代に出会った男の子はみんな自分にとってつまらなかった気がする。私自身が自分をそのまま出していなかったせいだと思うんだけど、
自分とは合わない人たちのネットワークの中にいたんじゃないかなと思う。
でも、つまらないなんて何様だって、自分で自分を抑えてたから、そのままそこにいた人の一人とつき合うようになったんです。
ほかの出会いを開拓しようなんて気持ちもなかったし、結局そのままその人と結婚することになった。平凡が一番って妙に思い込んだりしてましたね」
彼とつき合う前に、彼を交えた何人かが彼女の実家に遊びに来たことがあった。
そのときに母親が彼のことを「あ-いう地味な青年もいいね、しっかりして」と一言もらしたのだという。


妊娠体験談

DY117_L 姑さんの妊娠体験に振り回される息子夫婦は本当に大変そうですね。当時の妊娠に関する俗説は多かったですから・・・
話半分に聞いておきましょう。
はじめに紹介した姑さんは、昆布を食べたら髪の黒い子ができると信じこみ、三度三度、強制的に嫁の献立に入れたそうだ。
「それが先生、いやがって、ちょっと一口しか食べませんねん。いまの若い嫁は、困ったもんですわ」困った存在は”お姑さんのほうである。
「あのね、昆布には確かにヨード分がありますけどね、食べさせるのも程度問題ですな。そんなに毎回強制したら、流産するかもしれませんよ」
「へえ-っ!、ほんまですか」

ある大病院が調査した統計によると、昆布が黒髪にいいと信じていた妊婦は実に六七%にのぼる。あながち、この姑さんの無知を責めるわけには参らないのかもしれない。
「お嫁さんは病人じゃない。いたって健康なんだから、なんでも欲しいものをどんどん食べるのが一番ですよ」まだ納得しかねているお姑さんに、私はあえて付け加えた。
「いいお孫さんがほしかったら、もっと楽しい夢を語ってあげてくださいね。
おじいちゃんに似て鼻の高い子だろうとか、あんたそっくりの色白の子に違いないとか・・・。それが最高の胎教ですよ」
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親の妊娠経験が子に全ては通用しない。

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息子の嫁が妊娠した。よし、いつちよう私の体験を話してやって子どもが無事に生まれるよう手助けしてあげましょ、と息子夫婦の家へやってくる姑さんは多い。
だが、その何割かは手助けどころか”かき乱し”に来ているようなものではなかろうか。
「先生、うちの嫁、もう五カ月すぎたのに、ちっとも体がむくんでこないけど、大丈夫でつしやろか」と言ってきた姑さんがいる。
自分が妊娠したときは、体全体がひどくむくんだ。それは、分娩のときのためにエネルギーを貯めこんでいるからなのだと深く信じていた。
だから、嫁が同じようにならないと不安で仕方がないらしい。「姑さんとしてのお気持ちはわかりますけどね」、私は苦笑しながら言った。
「体がむくんだのは、どこかに異常があったからですよ。自分の体験を何もかも当てはめて、一致してないとおかしいというのは行きすぎですな」妊娠に関する俗説は実に多い。
その大半は、お年寄りたちが持ちこんだ、単なる迷信である。妊婦がショウガを食べると、指の多い子ができる。
ふたまた大根を食べたら双生児、ウサギならミックチの子、カニなら毛深い子、ニンニクはわきがの子・・・といったナンセンスな言い伝えはキリがないのだ。
「柿、イカ、スルメを食べると流産する」という話だって、なんら科学的根拠はない。要するに”消化の悪いものは敬遠したほうがいい”という考え方を示しただけのものだ。
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「子供のため」という言葉

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妊娠中は、とかく興奮しやすいものだ。しかし、R子さんは特別だった。診察室へ入るなり、激しく泣きはじめたのだ。私はピンときた。
聞いてみると、案の定、夫婦ゲンカだ。そのあげくに、昨夜は、ついに帰ってこなかったという。
「おかしいですな。あんなに仲よくて、優しいご主人だったじゃないですか」「いえ、それが、ひと月前、妊娠五カ月ぐらいのころからおかしくなって、近ごろはケンカばかり。
もう、ひどいんです。あの人、この子どもが欲しくないのかしら」それだけ言うと、R子さんはまた鳴咽をはじめた。そして、きれぎれに〃夫の身勝手″をなじりつづけた。
家庭の不和が母体や胎児にいかに悪影響を及ぼすかについては、すでにいろいろ指摘されているとおりである。
とくに夫婦ゲンカで夫と激しいやりとりをすると、その音波は子宮に直接伝わり、子どもの発育が遅れたり、音に過敏で神経質な子どもになったりするものだ。
「ご主人が〃おかしくなった″というのは、具体的にどういうことですか」
「はあ、あのお、それが、妊娠してないときと同じように体を求めてきたり、お酒をよく飲むようになったり・・・、ひどいんです」
こういう例は、決して珍しくない。夫が健康なら当然のことと言っていいかもしれない。
結婚後の生活で問題が発生し、解決しようとすると、また別の問題が出てくるかもしれませんが、出会いがない 社会人 ←ここで相性ピッタリの結婚相手を見つければそんな心配は少しで済むでしょう。
「ご主人が体を求めてきたとき、あなたは”きたない””けがらわしい”といってハネつけたりしたんじゃないですか」
「だって、先生、子どものためですもの。私も我慢してるんだから、向こうも(欲望を)抑えてくれなくちゃ・・・」
女性は、実によく”子どものため”という言葉を使う。そういえば、どんな場合でも許され、通用すると思いこんでいるフシがある。
だけど、「私も我慢してる」というのは、一部の例外を除いてウソである。実際には、日一日と大きくなっている胎内の子どものことしか念頭にないのだ。
だから、健康で正常な亭主の生理(欲望)など、ほとんど考えたことがないといってもいいだろう。
「いくら子どものためといっても、ご主人の気持ちが離れたら元も子もないですよ。ときには積極的に受け入れてあげるようにしなくては・・・」
お腹を圧迫せず、子宮に刺激を与えない、そういう〃妊娠中の体位″だって、いくらでもある。
やさしく、間接的に夫の欲望を処理するのも一法である。それを正しく教えるのが親切な医師、本当の医学、というべきだろう。


親の都合による中絶は

0035
「相談がある」と予告してやってきたB子さんは、私の顔をみるなり切り出した。
「先生、実は、お腹の子、産みたくないんです。中絶の手術、してくれませんか」B子さんは六人の子だくさんである。それも、ほとんど年子で、女ばかりだ。
しかし、四人、五人とふえるごとにB子さんは宣言していたものだ、「たとえ十人であろうと、私、男の子を産むまでがんばりつづけますわ」と。
「でもねえ、先生。やっぱり、もう疲れました。主人とも相談したんですけど、今度も女の子やったら、もう絶望ですわ。
そやから、いっそ産む前に処置してしまおうと・・・」「バカもん!」私は思わず声を荒らげていた。
「そんな親の都合だけで”もうええわ”とは何事です。六人も七人も一緒。ちゃんと産みなさい。
産んでから考えて、もういらんというのなら、正しい避妊の方法を教えてあげましょう」実は、B子さんは不妊症だった。排卵がなかったのだから、まさに重症といってよかった。
それが、私のところへ治療のために通いはじめ、なんと八年目に妊娠したのである。その間、彼女は実に熱心だった。指示した日には欠かさず通院した。
治療が長びいても少しもめげず、ニコニコと希望を失わなかった。それにこたえて私もあらゆる手を尽くし、新しい薬や注射が開発されるたびにB子さんに試みた。
そんな双方の熱意が天に通じたのだろう。治療八年、生まれてはじめて起こった排卵で、ズバリ彼女は妊娠したのである。それを告げたとき、彼女は泣いて喜んだ。
思えばそれは、まさに感動的なシーンだった。
「あの原点を忘れちゃいけませんね。男の子が欲しいのはわかるけど、それじゃ今まで生まれた女の子は”余計もの”ということですか。そんな身勝手は通用しませんね」
私の権幕に恐れをなしたのか、B子さんは口をつぐんだ。肩を落とし、考えこんでしまった。
出会いはここに→いくらでもあるけど、出会った人といつまでも仲良くいられるかはあなた次第です。
無排卵が治ったあと、まるでハズミがついたような勢いの出産が続いた。そして、二人目、三人目までは、生まれるたびに手放しの喜びようだったはずだ。
”男の子がほしい”という注文は、いわば恵まれた人の”欲”である。たしかに人間は、あまり与えられると、知らず知らずのうちに当初の感激が薄れ、エゴが頭をもたげてくるものだろう。
それから一ヵ月後―。
B子さんが、どこかの病院で中絶手術を受けたと聞いた。私は胸が痛んだ。六人の女の子たちが、いつまでも明るく育つようにと祈らずにはいられなかった。


老化精子は危ない

0034
知人のB子さんが、たまの休みに遊びに来た。まだ三十代の後半だが、ご主人はとっくに還暦を過ぎて六十代なかば。自営業で、なかなか活発にやっておられる人物である。
B子さんの訪問の理由は、すぐわかった。さる映画スターの父親、往年の二枚目俳優が若い夫人に子どもを産ませた話を持ち出したからである。
「私たちも子どもをつくったらどうかしら、と最近うちの人が言いだしたんですの。だって、うちの人はあの二枚目さんより十何歳も年下なんですもの。
きっと元気な子どもができるんじゃないかしら」数年前に再婚したとき、どちらも年齢のことを考えて、子どもはつくらない方針だった。
それが、どうやら老スターに刺激され、あらためてその気になってきた、ということらしい。
たしかに、男には更年期なんてものは存在しない。だから八十歳でもセックスは可能だ。ただし、精子そのものは、年齢なみに〃老化″しているものである。
「女性の高齢出産は奇形児の出生率が高いから危険だといわれるでしょう。あれは、卵子が古いから突然変異で細胞分裂のときに染色体異常を起こしやすいのが原因なんですよ。
男性の精子の場合も、これと全く同じ。老化による危険率は無視できませんねえ」
B子さんは、ちょっと不満そうな表情になった。〃相手の女性が私みたいに若けりや問題ないんでしょう″と、顔に書いてある。
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「おたくの場合、六十代と三十代だから、まあ、いいでしよ」私はちょっとからかってから言葉をつづけた。
「でも夫が七十、八十だと、考えもの。奨励しにくいと言ってるんです。奥さんが若けりや、ヨタヨタの精子でも取りこんで受精し、妊娠してしまう。
そんな場合、医学的には手放しで喜べないなあ、ということですな」妊娠後六ヵ月近くなれば、羊水検査で胎児の健康状態は調べられる。
しかし、それも特定の疾患がわかるだけで、100%OKというわけには参らないのだ。「まあ、これはごく一般論を言っただけのことで、いろいろ例外もあるでしょう。
あの老スターのところも、赤ちゃんは健康なんでしょうね」私がそう言うと、B子さんはニンマリ笑った。
「つまり、うちの人が七十歳になるまでに目的を達成せよ、ということですね」B子さんは健康な楽天家である。こういう女性は、きっと達者な子どもをつくるに違いあるまい。


男性と女性の性生活の違い

0033
不感症、新婚性インポテンツについて
男性と女性の性器の構造が違うように、男性と女性のセックスの行動も根本的に違いがあります。一言でいえば男性は視覚、女性は触覚から始まるといってもいいでしょう。
つまり、男性は女性の姿態をみて性衝勤にかられ、それから触覚的な刺激を求めて行動に移るといえます。女性は触れられることから性的衝動にかられます。
例えば、男性の甘い言葉でもそれが心地よい触感として感じるのです。最近、新婚性インポテンツという言葉がよくマスコミでも見聞きします。
その大部分は、このような原則を知らないために起こる悲劇です。男性のインポテンツを治すためには、女性の役割が大きな比重を占めています。
そのためには、まず男性の視覚を十分刺激してから触覚に移るとよいでしょう。反対に女性の不感症を治すのは、男性が女性の特性を十分知ることが大切です。
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男性生殖器の構造と機能について
男性の生殖器は図のようになっています。精子は睾丸で作られ、作られた精子は副睾丸で成熟し糖管を通って放出されるのですが、できあがった糖子は糀管の末端の部分で待機しています。
性行為があり、その極期に達すると滞管に収縮がおこり、そこに貯留してあった精子を陰茎を通じて放出しますが、そのとき、同時に糖蕊、前立腺からの締液とともに出てきます。
精液はその中に精子を含むことになります。
一度精子が放出されると貯留した精子の大部分が放出されるのですから、続けて性行為があり精液が出ても、その中には精子は先に放出した貯留精子の残り、わずかの数しか含んでいません。
続いて三回目には糀子はほとんど含まれていないことも考えられます。
なお、貯留した成熟精子の補充には、通常四十八~七十二時間要しますので、続けていくら励んでも妊娠しないということもあります。


ヘタな鉄砲も

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新婚早々といっても、近ごろの若い人はカラッとしたものである。G子さんは私の顔を見るなり、鼻をならして言った。
「先生、私たち、毎日、それも朝晩、励んでるんですよォ。そやのに、ちっとも妊娠せえしませんねン。なんでやろ。カレがあかんのと違うやろか」
年老いた親が望んでいることもあって、一日も早く子どもがほしい。だから、とにかく精出さなくちゃ・・・というわけで、この若いカップルは文字通り没頭したらしい。
それなりに”研究”もしていて、排卵日はとくに三度の食事よりひんぱんにセックスと相成ったという。
産婦人科の世界には〃新婚性不妊症″という言葉がある。その原因の大半は、まさにG子さんのようなオーバー・セックスにあるわけだ。
考えてもみていただきたい。一度射精すると、精液そのものはすぐに元へ戻るけれど、精子の製造は、とても追つつかない。
ふつう四十八時間から七十二時間たたないと元通りに貯蔵できない、といわれているほどだ。G子さんのご主人の場合、二回目の精子数は通常の半分以下、連続三回ともなればゼロに近い。
”ヘタな鉄砲も数打ちや当たる”などと俗に言われるが、こんな頑張り方は全く無意味というほかない。
「まあ、ほんとにムダなの。アラ、いやだ」さすがのG子さんも、いささか恥じ入った風情になった。だが、あとがいけない。
「それじゃ先生、十日ほどためておいて、うんとたくさん、濃厚にすればいい・んですかァ」とおっしゃる。
夫婦間で問題が出たとき、複雑であればあるほど解決に時間が掛かります。そうならない為にも、ここで→相性が合う素敵な結婚相手を見つけましょう。